外遊びが大好きな剣道少年
1969年3月、埼玉県所沢市に生まれ、北本市で育ちました。子どもの頃は、家の中で遊ぶより外遊びが大好きなわんぱく小僧。小学1年生のときに始めた剣道は、中学校、高校と続けました。勉強よりも剣道一筋の子ども時代でした。
高校3年生になって剣道部を引退してからは、それまで剣道優先だったためにできなかったモトクロスに挑戦。中古でバイクを買い、チームに入りました。数年後にはレースにも参加。20代半ばで仕事との両立が難しくなり、一度離れましたが、ここ数年でまた再開。休日には練習やレースを楽しんでいます。
仕事とモトクロスの両立
高校卒業後は、大好きな車やバイクに関わる仕事をしたいと思い、自動車整備の専門学校に入学。2級整備士の資格を取り、自動車会社の整備工場に入社しました。
しかし、当時夢中になっていたモトクロスとの両立が金銭的にも厳しくなってきたことから、転職を決意。レース仲間の紹介で、大型の空調設備の搬入・搬出・設置を行う会社に入りました。力仕事で体力的には大変でしたが、大きくて重たいものが人の力で思う通りに動くという面白さを、この仕事で知りました。
仕事もモトクロスも両方充実した生活を楽しんでいましたが、次第に周囲の友人たちが就職したり、家庭を持ったりと落ち着いた生活に移っていくのを見て、自分もこのままでいいのかと不安になってきました。モトクロスもケガが多く、仕事に影響が出てしまうことが心苦しかったこともあり、人生設計を仕切りなおすことに。リフォーム会社の営業マンとして再スタートを切りました。
リフォーム会社に就職、リフォームとの出会い
リフォーム会社では営業を担当。この時にリフォームの仕事を覚えました。古くなった家がきれいに生まれ変わったときのお客様の嬉しそうな顔に、やりがいや仕事の面白さを感じることはありましたが、この時はまだ本当の意味でのリフォームの魅力は知らなかったと思います。リフォームの仕事を通して、どうしたらもっと収入を得ることができるか。若かったせいか、そうした野心の方が強かったのです。
その後、営業成績が認められ、本店の店長に昇進。給料も上がりました。しかし、そうなったとたんに仕事が面白くなくなってしまったのです。店長として社内の人間関係に気を使うより、もっとリフォームの現場の人間としてお客様と接することに力を注ぎたいという思いが強くなりました。
そこで、これまで培ってきた仕事のノウハウと経験を活かし、同じ会社の同僚と3人で独立。共同出資でリフォーム会社を立ち上げました。3年ほど続けた後、より自分のスタイルを極めたいと決意し、山田ハウスを設立しました。2002年のことです。
伝統的な日本建築への目覚め
当時のリフォームは、おもにキッチンや浴室など、水まわりの設備交換が中心でした。折り込みのチラシを見たお客様から問い合わせが来ると、営業に出かけて、リフォーム工事を行うという流れです。会社の経営は順調でしたが、3年ほど経ったときに、「自分の仕事は、設備を取り換えているだけで、何も生み出していないのではないか」と考えはじめました。
そんな時に思い出したのが、子どものときに夢中になった日曜大工でした。毎週、休みになると父に連れられ、近所のホームセンターに。木材を買ってきては一緒に小さな小屋や家具を作りました。その時のワクワクした気持ちや、一枚の板が形になる「ものづくり」の楽しさを思い出したのです。
「木を使って、ちゃんとした手づくりの家をつくりたい」そんな思いが、ふつふつと湧き上がってきました。
それからは、神社仏閣をはじめ日本の木造建築をとにかく見に行きました。修復中の神社に入りこんで怒られたことも(笑)。こうして、伝統的な日本建築を奥深くまで知れば知るほど、宮大工や日本の大工職人の技術に感動と尊敬を覚えるようになりました。同時に現代の日本の住宅に違和感を感じるようにもなったのです。
日本建築を支えてきた職人の技術が軽視され、スピードや見栄えばかりを優先してしまった。その結果、現代の日本の住宅のほとんどが、工場で加工したものを現場で組み立てるだけになってしまったと気がついたのです。材料と技術にこだわった本物の家を日本に取り戻すこと、それが私の仕事だと確信しました。
材料と技術へのこだわり
材料は、伝統的な日本の住宅で使われてきた天然の素材にこだわっています。特に木材は厳選した国産材を。産地だけでなく、乾燥や製材の過程、流通ルートまできちんと確認できるもののみを使います。漆喰や塗料などの自然素材も、すべて実際に試してみて、納得のできるものだけを使います。
また、選びぬかれた材料を使いこなすためには、職人の高い技術が必要不可欠です。仕事をお願いする職人は、信頼できる材木店などから紹介してもらい、自分自身の目で仕事ぶりをじっくりと見させてもらいます。そして、この人になら任せられると思った職人にだけ、こちらからお願いして仕事をしてもらうのです。仕事をお願いした以上、私もこまめに現場に顔を出します。職人とのコミュニケーションを大切にすること、それがお客様との意思疎通にもつながり、心から満足できる家づくりを実現できると信じているからです。
これから目指すこと
これから私が目指していくことは、「一流のリフォーム会社になる」ということです。私が考える「一流」とは、日本古来の建築のセオリーを忠実に守ること。そのためには、いい材料と高い技術に妥協することはできません。数多い施工実績を誇ることより、一つひとつのリフォームを丁寧に手がけていくこと。お客様が納得できる、長く住み継がれていく家づくりを提供することを、大切にしていきたいと思っています。
代表取締役 山田 一廣



